設備・車両ガイド
桜通線車両 6000形
概要
1.6000形(桜通線)について
桜通線用の車両として、昭和62年に1編成(4両)、平成元年の中村区役所・今池間の新線開業に合わせ12編成(48両)を導入しました。平成5年の今池・野並間開業にあわせ、それまで4両組成を5両組成化すると共に、48両を導入し、全20編成(100両)となっています。
客室内車端部には、車内案内表示器を設置したほか、平成5年に導入した車両から、車いすスペースを設置しています。
野並開業からワンマン運転化したため、その支援機器として、ATO装置(自動列車運転装置)等の機器を搭載しています。
平成22年度の野並・徳重間開業に伴う桜通線可動式ホーム柵の設置に対応するため可動式ホーム柵車上制御装置を設置しています。
平成23年度からは、経年劣化した電気機器装置を順次更新しています。

2.車内について
客室内は、壁・天井をホワイト系に、座席・床は赤色系にまとめ、明るく落ち着いた感じを表現しています。座席はバケットタイプを採用、座り心地の向上と共にお客様一人当たりのスペースの明確化を図っています。また、優先席を連結寄りに新設しています。

3.乗務員室について
乗務員室は、プラグイン式外開き構造の貫通扉を車体中心よりずらして設置することにより、広い運転スペースと視界の確保を図りました。運転台は横置きデスクタイプとしレバーハンドル式としています。
桜通線はすべてのホームが島式のため、運転席は右側に設置し、運転席からホーム監視がしやすいようにしています。

4.主要機器について
台車は、構造の簡素化、軽量化、省メンテナンス化を図るためボルスタレス構造を採用しています。
制御方式は回生制動付きのVVVFインバータ制御方式とし、交流モータを駆動すると共に、車上検査システムを装備したことにより大幅な保守の近代化を図っています。

主要緒元
形式 | 6100形 | 6200形 | 6300形 | 6700形 | 6800形 |
---|---|---|---|---|---|
車種 | 制御 電動車 |
付随車 | 電動車 | 電動車 | 制御車 |
質量(t) | 36.0 | 28.0 | 34.0 | 35.0 | 30.0 |
定員(人) | 127 138 |
140 152 |
152 | 140 152 |
127 138 |
座席数 | 48 46 |
54 54 |
54 | 54 54 |
48 46 |
軌間 | 1,067mm | ||||
電気方式 | 直流1500V架空線式 | ||||
車体構造 | オールステンレス製 | ||||
最大寸法:長 | 20,000mm | ||||
最大寸法:幅 | 2,746mm | ||||
最大寸法:高 | 4,140 mm |
4,040 mm |
4,140 mm |
4,140 mm |
4,040 mm |
床面高 | 軌条面上 1,150mm | ||||
ボギー中心間 距離 |
13,600mm | ||||
台車 | ボルスタレス空気バネ台車 | ||||
車輪 | 一体圧延車輪 | ||||
基礎ブレーキ | 片押式踏面ブレーキ | ||||
主電動機 | 三相かご形誘導電動機 170kW×4 (6100,6300,6700形) | ||||
制御装置 | 電力回生ブレーキ付VVVFインバータ制御 (6100,6300,6700形) | ||||
ブレーキ装置 | NSC遅れ込め制御付き電気指令式電空併用ブレーキ | ||||
補助電源装置 | 三相GTOインバータ 140kVA (6200,6800形) | ||||
冷房装置 | 屋根上集約分散式 12.2kW (10,500kcal/h)×3 | ||||
列車無線装置 | 誘導無線式(発報信号、デッドマン通報機能付) (6800形) | ||||
信号保安装置 | 車内信号式ATC (6100,6800形) | ||||
自動列車運転 装置 |
車上パターン式予見ファジー制御(6800形) |